
こんにちは。株式会社Live Searchの中窪です。私は数年前まで、福岡の博多にある某不動産会社で賃貸営業マンとして勤務していました。
不動産の仕事をしていると、住まいにまつわる幸せなエピソードから、不幸なエピソードまで様々な話を聞くのですが、その中で、今回は火災保険にまつわるエピソードを皆さんにご紹介したいと思います。
“明日は我が身”という言葉がありますが、特に今賃貸に住んでいる人は心して読んで下さい・・・。
【悲劇】”うっかり”で、貯金が散財してしまったAさんのエピソード
これは4年前に先輩から聞いた話です。先輩の友人Aさんは、当時25歳の社会人でした。一人暮らしを始めてから2年が経ち、一人暮らしにも仕事にも慣れてきた頃でした。
Aさんには大学時代から交際している彼女がいて、Aさんは社会人になってから毎月少しづつ貯金をしていました。順調に貯金が増え、目標金額の200万円が目前にせまった頃に突然悲劇が起きました。
その日、仕事中のAさんの携帯に知らない番号から着信があり、電話に出てみると今住んでいる賃貸物件の管理会社からの連絡でした。
管理会社「お世話になります。〇〇管理会社です。Aさんが賃貸中〇〇物件で火災が発生いたしまして・・・。」
!!!!
Aさんが賃貸中のマンションで火事が起きたとの報告でした。
事情を聞くと、どうやら隣の家から出火して、Aさんのお部屋も被害に巻き込まれてしまったそうです。
生活家電、PC、ゲーム機、卒業祝いの高級時計や、大学時代の思い出のアルバムまで全てが完全焼失してしまいました。
途方にくれるAさんに管理会社が訪ねます。
「火災保険の更新手続きはお済みでしょうか?」
・・・!!!!
Aさんはその瞬間に思い出しました。
火災保険の更新をしていなかったのです・・・。

結果、すべての家財を実費でそろえることになり、Aさんの貯金200万円は全てお部屋の現状回復と家財を揃えるお金になってしまいました・・・。
後になって聞いた話ですが、実はこの貯金、彼女と結婚するための貯金だった様です。
火災保険について
Aさんのエピソードから、火災保険に加入していないと、自分が火災を起こした場合でなくても支払いが生じる可能性があります。
Aさんのようにならない為にも、火災保険がどんなものか紹介します。
【火災保険】
損害保険の一つで、建物や建物内に収容された物品(住宅内の家財用具、工場などの設備や商品の在庫など)の火災や風水害による損害を補填する保険である。
出典:wikipedia
つまり!簡単に言うと火災保険=家財の保険という事です。
例えばAさんのように、賃貸物件に住んでいて、パソコンやテレビ、生活家電などの家財を火災で失った場合
新しいものを買い揃える必要があっても、家財保険に加入していれば、損害があった家財に対して補償金が支払われます。
つまり火災保険があれば、”安心して暮らせる”ということなんです。
(補償金は、保険の種類にもよりますが、一般的な家財保険なら、100万円〜500万円が多いです。これで、万が一があっても安心して生活できます。)
また火災保険は火災以外でも補償される場合があります。
下の表で確認してみてください。

火災保険について
いかがでしたでしょうか。火災保険は普段利用することがなくても、いざという時にすごく重要なものです。火災保険の他にも賃貸物件に住むときに必要な知識はたくさんあります。不動産は普段馴染みがないだけに、お部屋を借りるときになって初めて知ることが多いのではないでしょうか?
備えあれば憂い無しという言葉があるように、火災保険で万が一に備えて安心できる賃貸ライフを過ごして下さい。